そんな衝動にかられ、私はおんぶをされたまま柊くんの顔を覗きこんだ。




整った綺麗な横顔がドアップとなって映し出される。




あまりにも綺麗すぎて、見惚れてしまったというのは内緒にしておこう。




「…なに」




「ねえ、今笑ってたでしょ?」




「笑ってない」




「いーや!絶対嘘!今のは絶対笑ってた!」




「笑ってないって言ってんだろ。一々こっちみんな。近い」




柊くんってば、照れてるの?




わざわざ私から顔逸らしちゃってっ
今の感じは絶対照れてるやつだ…!




ふふっもうちょっとで笑ったところみれそうだったのに。




私は小さく笑みを零した。