俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

いつもと少し様子の違う柊くんに戸惑う自分がいた。




柊くんも謝るんだね…ちょっと意外。
これを口に出すと怒られそうだから言わないでおこっと。




「そういえば、どうして柊くんは私を助けてくれたの?家、こっちのほうなの?」




話題を変えようと先ほどの話を持ち出した。




「あー…家はこっちじゃない。お前らが話してるのが耳に入ったから」




「えっもしかして涼香ちゃんと話してるのを?」




「あぁ。お前がストーカーから手紙が来たっていうの耳に入って……」




「それで…?」




「……」




「……?」




しかしその先の言葉を柊くんが話すことはなかった。