俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

柊くんが怒るのも無理ないよね…

私がもっと気をつけてればこんなことにならなかったわけだし。




「あのさ、ストーカーされてるって分かってたなら、なんでもっと早くに周りに相談しなかったわけ?」




「…だって、すぐ収まると思ってたし…それに、みんなを心配させたくなかったから」




そういうと柊くんは大きなため息をついた。




「…お前、馬鹿だろ。心配かけたくないとか甘ったれたこと言ってんじゃねーよ!お前になにかあったら悲しむのは周りの奴らってこと分かってんの?」




柊くんの言葉は全て正しかった。
だから私はなにも言うことが出来なかった。




「とりあえず…………無事でよかったけど」




最後に柊くんが小さく呟いた言葉は私の耳には届かなかった。




「本当に、すみませんでした……」




深々と頭を下げ謝った。




「あと、この前はひどいこと言ってごめん。それに倉庫も一人で任せちゃって…」




私、柊くんに謝ってばっかだなぁ。
全部自分のせいだけど…




「別に気にしてないから……それこそ」




「ん?」