俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

私たちは近くの公園へと場所を変えベンチに座った。

勿論、3メートルの距離をあけて。




「えっと…」




改めて思うと柊くんと話すのは随分久しぶりのことだった。




それにあの喧嘩して以来だと思うと、なんだか上手く言葉が出ない。




「お前さ…もっと危機感もてよ!」




「へっ?」




あれ?今、私怒られてる?




眉間にシワを寄せ、珍しく大きな声を出した。




「…俺が居なかったら、お前どうなってたか分かってんのかよ」




「そうだよね…ほんとにごめん…」