俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「それ、水沢さんが言う?柊くんとあれだけ仲良くしておきながらさ…」




え…えぇ!?
なんでそんな冷たい目で見てくるわけっ!?




ていうか、さっきも言ったけど全然仲良くしてないって…




でもこの子にそう見えてるってことは、他の子にもそう思われてる可能性があるってことだよね。




…やばい、急に身の危険を感じてきた。




「とりあえず、この手紙ちゃんと柊くんに渡しといてね…?明日のお昼休みにまた水沢さんのとこに来るからさ。よろしく、お願いします…!」




「えっ。あ、ちょっと!」




神崎さんは私に押し付けるように手紙を渡すと、そのまま走っていなくなってしまった。




ど、どうしよう…
結局無理矢理受け取る羽目になっちゃったけど…渡さないとまずいよね?




はぁ…なんで私がこんなことしなくちゃいけないのよ…