俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「あっ」




するとちょうど眠りから目覚めた柊くんと視線が重なった。




私は口パクで❝お・は・よ・う❞とやってみせた。




柊くんは薄っすらと開いた目で、冷たい視線を送っていた。




ふふっ
そんなあからさまに冷たい顔しなくてもいいのにっ




柊くんは顔をそっぽに向けると、再び眠りについたようだった。




はーあ…最近雨ばっかでやる気起きないし、つまんないな~…

何か楽しいことないかな~




私はため息と共に、黒板へと視線を戻したのだった。