私はベンチへと腰かけると、柊くんは木にもたれかかって立った。




「お前さ、あんなところで何やってたわけ?」




うわっめっちゃ機嫌悪そうな声だ…
どうしよう、怒らせちゃったかな。




「えっと、柊くんを探してて…」




なんだか気まずくて顔をあげられなかった。




「ふーん…」




「その、私を助けてくれたのって、柊くん…なんだよね?」




…それにお姫様抱っこまで。




「別に」




「どうして…助けてくれたの?」