突然のことに思考が一瞬停止する。




柊くんの胸の中にすっぽりと収まってしまった。




えっ、えっと…これは…




「なんだよ。結局デキてんじゃん」

「つまんねーの」

「いこーぜ」





男の子たちはぶつぶつ文句を言いながら、この場を去って行った。




「…おい」




「はっ、はい」




どうしよう…私今、柊くんにだ、だ、だ、抱きしめられてた!?

恥ずかしくて、まともに顔見られないよ~!




「とりあえず、こっち来い」




そう言われ、私たちは人気の少ないところへとやってきた。