「柊くん…?どうして、ここに…」




振り返ると柊くんの姿がそこにあったのだ。




「は?こいつが柊?」




男の子は私の手首を掴んだまま、柊くんをじろじろと見ているようだった。




いい加減、手離してほしいんだけど!
それに、ちょっと痛いし…




「なぁ柊、花ちゃんって彼女?」




「はっ!?」




ちょ、何聞いちゃってんのよ~!
柊くんが女嫌いってこと知ってるでしょ!?




変なこと言わないでよっ




焦る私とは対照的に、柊くんは顔色一つ変えていなかった。