俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「じゃあ私、柊くん探してくるよ」

「一人で平気?私も一緒に探そうか?」




心配そうに眉を八の字にする涼香ちゃんに私は笑顔をみせる。




「大丈夫!すぐ見つけてくるから!涼香ちゃんはみんなとバーベキュー楽しんでて」




そう言って3人と別れると、私は一人柊くんを探しにバーベキュー会場を歩いた。




右足に力を加えれないため、ゆっくりとした足取りだった。




それに全身包帯やら絆創膏を貼られている私は、何も知らない人達にとっては、何事!?といった様子で驚かれた。




柊くん、どこにいるかな~…




すぐ見つかると思ったんだけどな。

意外と会場が大きいし、薄暗いから全然見つかんないよっ




「ねぇねぇ!」

「んっ?」




突然声をかけられ後ろへ振り返ると、知らない男の子が数人立っていた。