俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

そう思い、生えていた木の枝に手を伸ばした。




すると、ミシッという嫌な音が聞こえたかと思うと、枝は折れ、次第に後ろへと傾く体。




「あれ…っ…」




そして視界一杯に広がる雑木林と空。




次の瞬間、私は雑木林を転げ落ちてしまったのだった。




木々や雑草にぶつかりながら、転がり落ちた。




強い草や土の臭いを感じながら、必死に何かに捕まろうと手を伸ばした。




「いった…っ」




そしてようやく止まったかと思うと、全身土まみれになっており、ところどころにかすり傷が出来てしまっていた。




うっわ…最悪だよ、これ…どうしよう。