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「梨心?ごめんね、守れなくて、ごめんね......................................................。」
そこには母が立っていて、
私にそう呟くと、涙を流した。
「お母さん...っ!!行かないで!!!」
叫んでも、叫んでも、届くことはなく、
ただただ、遠ざかっていく母の姿。
「ひとりでも、強く、たくましく、頑張るんだよ、梨心。」
そう言い残して光の中へ消えていった。
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「......ん.......」
夢....か....。
ぼやっと広がる視界に映る1人の姿。
お母さん.....?
違う。お母さんはもういない。
それに、ここは学校で、保健室のベッド。
徐々に記憶を蘇らせていく。
「...ん....せんせ?...」
先生はベッドの端に座っていて
私の頭を撫でる。
「辛い夢、見たんか?」
え?....なんで?
「泣いてたで??大丈夫か??」
泣いてた???
そうだ...私お母さんの夢を見て.....。
久しぶりに見た母の夢を思い出し
また涙が溢れそうになる。
ギュッと目をつぶり、涙をこらえようとしたけど、溢れてくる涙は止まることを知らなくて。
────お母さん........
────────会いたいよ。
「.......やだよ.......つらいよ.....」
抑えられない感情は
言葉に出せば出すほど高まっていく。
「よしよし、泣きたい時は思いっきり泣くんが、一番やで?」
「......ぅっ......」
先生は私に何かを聞くわけでもなく
ただずっと側にいてくれた。
