涙色 ~先生に恋した高校生~

「......絢人~?」


「お?」

遠くで絢人の返事をする声が聞こえた。

お、いるんじゃん。


ドアの裏側へ回ると、絢人が座っていた。

「また告白?」

「そー。ほんと毎日毎日、勘弁してほしーよ」

ははっと苦笑いをして絢人の正面に座る。

「また断ったの?」

絢人は今のところ全ての告白を断ってきている。


「....もし断ってなかったら?」

絢人が質問してくる。
いや、そんなこと聞かれたって。

「なんで断るの?可愛い子多いじゃん」

半ば絢人の質問を無視して、
違う質問で聞き返した。

「じゃー梨心はイケメンだったらオッケーするのかよっ」

絢人はははっと笑いながらそう言った。


確かに。


「それに俺の好きな人は────....」

絢人は何かを言いかけたがそこでやめた。
あ........
絢人ってもしかして、まだ私のことが好き、とか....?
いや、自信過剰??
他に好きな人がいるとか?


「ま、お前にはわかんねーよー俺の気持ちなんて」

「もしかしてまだ私のこと好き?」


気になったし、いっそ聞いちゃえ。

「はっ、おま、......うるさ。」

絢人は少し顔が赤くなったような気がしたけど語尾を濁した。


「お前それ....普通聞くか?」

「んー....ははっ、気になって」

「まあ、好きだよ未だに。
だって正確な返事なんてまだ聞いてねーしな?」


「えっ」



そういえば........................。


「返事、してなかった.......ごめん....」

完全に忘れてた。

返事なんて、もうとっくにしたつもりでいた。
自分の中で勝手に終わらせてたとか
最低すぎない?うん


「絢人ごめん、私絢人とは付き合えない。友達止まりかな」


「ストレート過ぎて逆にせいせいするよ」

「ごめん。他に好きな人いる。」


「だれ?」


だれ?と言われましても.......


「....言えない。」


「.......先生だろ?」




え?




何で知ってるの?



私は驚きのあまりことばがでなかった。