樹side



あすかが出て行った。

まさかとは、最初は、

【嘘だろ?】


なんて、また普通に帰ってくると思っていた



でも、

作られたご飯。そして置かれてた手紙


『別れよう』

だった。



何も言えなかった。

留学のことを、もっと早く言っておくべきだったのかもしれない。


そしたら、何か変わっていたかも。


最後の夜は静かだった。



次の日も、朝から空港にいって、

11時のロサンゼルスの便で


俺はアメリカへと向かった。






【あすか、

俺は絶対別れないし、放さないよ

あすかが何をいようとも、

何年になるかわかんないけど、

最短で帰ってきて、

また、あすかを俺のものにしてみせる 】




そう俺は心に誓った。