9月の終わり、あたし達に危機が来ようと
していた。

ある日あたしは、樹の親、お父さんとお母さんと一緒にいた。

1度だけ逢いたかったらしい。

その時、おじさんに

「樹に、留学をさせたいと思っている」

って言われた。


ビックリした。それも、時期が近くて

すぐにでも、ってことだった。

お母さんが、

「あすかちゃんには、寂しい思いさせるって
わかってるんだけど、
留学して、もっと学んで欲しいの」


なんて言われた。




その日の夜は、樹は、当直でいなかったけど

今日は、いなくてよかったかなー

なんて思った。


『留学かー、』

何年なんだろーなんて思ってたりしてた。


1日考えて、あたしは応援する事にした。


その時、あたしは初めて

『樹と離れよう』と思った。


待つのも良かったけど、

お互い辛いし、

留学してる間にね〜

樹が新しい恋するかもだし、

止める権限は誰にもないから、