如月の奴…


100円の…


100円様の価値をなんにも分かってねぇ…


ベッドへと寝転がった俺は、頭を左右に振りながらはぁっと大きなため息をついた。


俺のこと好きとか言ってるくせに…


あぁ~!!


俺は頭をガシガシと掻きがらチッと舌打ちした。


ほんっと、全く分かってな…


シャッ!!


い…って、


はぁ…


突然、開かれたカーテンの向こうに立つ関谷を横目に、俺は大きなため息をついた。