『えっ?』


キョトンとする俺を見つめながら、根岸ははぁっと大きなため息をついた。


『お前…誰に付けられたのか知んねぇけど…っていうか、姫花ちゃん以外いないんだろうけど…』


『あっ…』


俺は呆れがちに言う根岸を見つめながら声を上げると同時に、パッと首筋を押さえた。


『そうそう。そうやって隠されてるほうが俺としてはツっこみ…痛っ!!』


『黙れっ!!』


そしてニヤつく根岸の頭をバシっと叩いた俺は、キッと教室中の奴らを睨みつけた。