何の声もかけてくれない

励ましてくれない

手を握ってくれることもない

でも私はそんな沈黙が
心地よかったんだ

5月に降る雨のように
しとしとと私の心に優しさがしみこむ


あの人に会いたくて
会いたくて
何度も行ったけど、会えなかった


あの沈黙がほしくて
ただそばに居てほしくて


「ほしがりすぎちゃダメだよ」
って言われているみたいに
私の心に思いが降ってくる


きっとそれはあの人の心だと思って、
ほしがりすぎている私を隠す

日記帳をそっと閉じた