「智也!智也!智也!!お願い、しっかりして!!!どうしようどうしよう、救急車、呼ばないと早く、救急車!!」




携帯、携帯どこなの




ど、どうしてこんなときに…




「じゅ、充電が…とにかく、とにかく助けを…お願い、死なないで。」




山の中にある学校、帰り道。夕時。




人気なんて…なかった。




いくら誰かを呼んでも誰も来なかった。




「お願い…起きて…起きてってば!!」




目を開けてよ、可愛いねって好きだよって




おはようって、また明日って言ったのに…




私のせいで…私のせいで智也は…




「まだ私…智也に好きって言ってない…帰ってきてよ、死なないで、私が、私が代わりに、私が代わりに死ぬから、お願い、お願い!!」