「どうして!」


「どうしてなの!?」


高校から帰ってきたミキは不意に思った。

玄関には無数の血痕がある。
それは、奥へ奥へと続いていた。

『ぎゃ~』
姉の声だ!

ミキは慌てて声の聞こえた方へ向かった。

姉は、倒れている…。
その横には包丁を持った変わり果てた母の姿があった。

「お母さん!!」
ミキは叫んだ。

すると、どこかから声がした
『ミキ、起きて!』
母の声だ。

ミキびっくりして、飛び起きた。
全てが夢だったのだ。

ミキはホッとした。