息が限界がきて、もう無理だ……。

と、祐希の手が離れた。

ふぅ、よかった…………。

「っ、おい。蒼なんで俺の手を掴んだんだよ。
あと少しでこのゴミクズ殺せたのに………」

どうやら、蒼が助けてくれた(?)

「…………ありが………と」

私は、蒼に聞こえるように伝えた。

人と話すなんて日久々だな

でも、蒼の言葉に一気に私の心に深い傷をつけた。

「はぁ?
なに勘違いしちゃってんの?宇佐美さん。
別に助けたわけじゃないし。
君が死んだら困るんだからね〜
だって、いじめる人がいなくなっちゃうじゃん(笑)」

一瞬、クラスが凍りついた。


「た、たしかにぃ〜面白くないわぁ〜。
さすがぁ、蒼君すごぉいぃ〜」

麗華の声が震えていた。
周りのみんなも驚いていた。

私の頬にひと粒の涙が落ちた。

さすがに、傷つくよ。苦しいよ


私は、教室からでていった。