「ほら、飲みなよ。宇佐美さん」

「そうそう、宇佐美さんにはめっちゃ似合ってるよ(笑)」

私の前にバケツが置かれた。


いやいや、素直に『はい、飲みます』
って言わないし。


「ほら飲めよ!!!」

祐希が私の頭を掴んでバケツの中に
頭を突っ込んだ。

顔全体に、濁ってホコリだらけの水が浸る。

(汚い……)


「あははははははははぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「やばい〜。ちょーキモい〜」

麗華の笑い声が教室全体に響き、
クラス皆は見ないふり。