「つーか、顔色悪いな。大丈夫か?」
「うん、平気平気」
「ムリして笑うなって。俺が無茶させたんだよな。悪い」
「謝らないでよ。晶斗といられて幸せなんだから」
プレゼントまでもらえて、これ以上のことはない。
「とにかく横になれ」
「だ、大丈夫だから」
「バーカ、俺が心配なんだよ」
それ以上なにも言い返せなくて、大人しく従うことに。
「あ、その前にネックレスつけてもいい?」
箱に手を伸ばそうとするとーー。
「俺がつけてやるよ」
そう言って、晶斗があたしの胸元にネックレスをつけてくれた。
「えへ、似合うかな……?」
「うん、俺の目に狂いはなかった」
「あはは、なにそれ」
「ほら、もう横になれって」
心配顔を見せる晶斗。
あたし、そんなに顔色悪いのかな。
自分じゃわからないけど、確かにさっきよりも体が重くなったような気がする。
ふらふらした足取りでベッドに入ると、晶斗が手をギュッと握ってくれた。
「目覚めるまでそばにいるから、少し寝ろ」
「せっかく一緒にいるのに、もったいない……」
そう言いながらも、下がってくるまぶたに抗えない。
必死にまぶたを持ち上げようとするとーー。
「いいからちょっと休めって。な?」
「う、ん……」
最後には負けてしまい、完全に目を閉じた。
するとすぐに意識が遠のき、深い眠りに落ちていく感覚がした。



