「はーい…」

渚に追い出され気味にクラスを出た私が向かうのは、特別棟の非常階段。

そこにはすでに夏樹が来ていた

ふう。いきますか。

「なーつーき」

「あ、きた。遅かったじゃん」

「そう?いつも通り来たつもりだったんだけどな」

隠し事がばれないように平然を装う私。

「まあいいや。弁当は?」