「嘘だって」

「殴るぞ」

お~こわいこわい

「心配しなくたって大丈夫だよ」

振り返って夏樹と向き合う体勢になる

「さっきも話したけど、夏樹の部活終わるまで待とうとしたり、昼休み少しでも夏樹と居ようとしてるんだよ?」

私に抱き着いたまま黙って聞く夏樹

「こんなに夏樹と居る時間惜しむほど大好きなのに、他の人のこといきなり好きになるわけないじゃん」

 ばかだなあ と言って微笑む