寝て、おきて、それから目を開けて、歯を磨くと、そこにはいつもと同じ、あたしがいた。



ちょっと可愛いけど、凄く可愛くはない。感情がすぐに顔にでてしまう、子供みたいなあたしだ。


あたしだって、こんな女と付き合いたくないか。そうだよな。


仕事にかけてみるか。



気を取り直して、鞄を手にした。




いやいや、それもないか



すぐに訂正する。



あたしって、中途半端だ。それから、器用貧乏なとこもあるな。何でもある程度まではすいすい出来ちゃうのに、それ以上は無理。



何事にも、がさつ。




そうだ、あたしって、そんな奴。寂しがりやで、それで男に騙される。本当は男好きでさえ、ないのにね。