あたしのオキテ-切なくて、でも忘れられない

翔くんからは、まったく連絡がない。



あたしは、もう一度、メールした。



もう終わりにしたいなら、そうしようよ、無視はつらい




こんな言葉を書いても、返事がないなら、酷い男決定だ。あたしが反対の立場だったら、絶対しないことだもん。



自分で決めた期限の最後の日、あたしは、一人でいることに耐えられなくなっていた。




ずるくて、卑怯だけど、一人でいたら、死んじゃうんじゃないかと思って、湊くんと飲みに行った。



この間と同じ店。馬鹿みたいだけど、また偶然翔くんに出くわして、あたしを追いかけてきてくれるんじゃないか、なんて妄想をとめられない。




で、どうしたの?みこ?元気なくない?



湊くんはあたしの顔を下から覗き込むようなそぶりを見せる。