"「坊ちゃん
お急ぎにならないと遅刻しますよ」



隣の部屋で毎日のように聞こえるこの会話、弟の拓也だ



俺はそれを聞きいつもの様に部屋へ行き扉を開いた



「たーくー
起きなよ
笹田さんが困ってるよ〜?」



そう言うと目つきの悪い顔で俺を見て寝ぼけたように



「ち、ち...
地球がっ!」



とだけ言いまたパタンと寝てしまった



俺は仕方ないと思い抱き上げてリビングの椅子に座らせた



「たくはご飯の匂いで目が覚めるから朝食準備してもらってもいいかな?」



と笹田さんに言うと返事をして急いで朝食を持ってきた"