"涙なんて出てはいなかったのに、何故だか泣いているように見えた…



たまらなくなり、立ち上がり作り笑いで



「お茶でも持ってくるね…」



カラになったコップを手に部屋を出た。
成津谷はすぐに私のとこに来て、



「そのくらい我々が致しますよ。
祐司様とご一緒の時を長くお過ごししたいと言っていたではないですか。」


「うるさいわよ!
どうせ会話聞いていたんでしょ!
気を効かせなさい!」


つい怒鳴ると成津谷は深く頭を下げて


「申し訳ありません。
ですが、きちんと深くお話をなさった方がよろしいと思いまして。
出すぎた発言、お許しください。」



そう言ったが長く一緒にい過ぎたせいか、成津谷の言葉の何が本音なのかもうよく分からなくなってきている。



「もう、いいです。
留学の件、付き添いは他の者に頼みます。
私達は少し離れた方が良いです。
お父様には私からお手紙を書きますので少し休暇を取ってください。」



そう言い階段を降り、お茶を貰い部屋へと戻った



それから、私は
成津谷を見ることは無かった…"