呆然と座っていることしかできなかった俺は翼梅に立たされて椅子に座らさられた



「お前は1人で立って椅子に座れないのかよ」



音葉先輩にそう言われてビクッと大きく動いてから



「すいません」



とだけ謝った



何を誤っているのかもう頭が混乱していて分からない


すると先輩が



「お前、1発殴るだけで許してやるんだありがたいと思え
俺は今、お前達2人に対して4つの事で怒っている
なんだか分かるか?」



そう聞かれて頷いた
成津谷は口を開いて



「はい
本当に申し訳ないと思っています」



そう言った



すると先輩は成津谷に向かって



「平謝りしてんじゃねぇよ
俺に謝っても意味ねぇだろ」



とやっぱり凄い形相で睨みながら言った



俺は少し考えてみた
先輩が怒っているのはなんでだか
4つあると言ったが約束を破ったことくらいしか分からない


俺はもう1度殴られるのを覚悟で口を開いてみた



「すいません
俺、さっき瞬間的なもので頷いたけど先輩が怒っている理由が1つしか思いつかないんですが…
教えてください」



そう言うと音葉先輩は睨むのをやめて椅子に座り直してから足を組み、薄い笑みを浮かべて俺を見ながら



「お前、本当に面白いな
このタイミングで聞いて怒られるとか思わないのか?」



と聞かれたから首を横にふると大笑いされた