"なにやら喧嘩をしていた2人...
俺は寝たふりをして途中から話を聞いていた
成津谷があんなに頑なに言わない約束は俺の事だった
何も知らずに俺はただ寝たふりをしていた
「悪い、
俺の事だと知らずに聞いてるだけだった...」
そう言うと成津谷はすんごく落ち込んだ様子で
「大丈夫だ
俺は.....
なんとかする...から...」
と、もう大丈夫ではない声で言われた
「悪いな
ホントに...
俺、」
そこまで言うと成津谷は
「お前のせいじゃない
絶対に!
お前はいつも頑張って...
苦しいけどいつも1人の音乃様を1人にはしまいと毎日毎日遊びに来て
誰よりも周りをみて行動できるあなたは悪くない...
裕司、これは俺がしたくてしたんだ
俺が巻き込んだ...
悪い」
涙でも流してしまいそうなほど涙を目にためて俺に言った
「でもね、成津谷。
初めに音乃の前に現れる前に病気の事は黙っててって言ったのは俺だ。
ねぇ?成津谷…」
肩に手を置いて名を呼ぶと思い詰めた顔で俺を見た
俺はできるだけ優しく微笑んで
「笑って」
無責任な言葉だとは分かっているけどそう言った
成津谷は俺を見て何を思ったのか涙を流しながら笑った
「お前の口癖になったな
小さい頃ずっと言われてたからな
懐かしいよ」

