「裕司様、着きました」
何度かそう言われてやっと気づいた
「あ、あぁ、悪い
ありがとう」
そう言い家に入って部屋まで行くと力尽き扉の所で倒れてしまった
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どのくらい時間が経ったのだろう?俺が目を覚ますと拓也が顔を覗き込んでいた
「大丈夫?」
無愛想にそう言う弟に手を伸ばした
「大丈夫だよ
なに?心配した?」
そう言うと意外と素直に
「うん...」
そう頷いた
なんだか恥ずかしくなった俺はハハッと笑いながら頭を撫でた
拓也はいつもは嫌がるのに今日は嫌がらずに頭を向けてきた
「たく、悪かったな...」
そう言い俺は少し眠った

