"朝も学校もいつも通り、



「音乃様、本日も車で送り迎えをさせていただきます」



そう言われて私は頷いた



けど!
けどよ、帰りの車に裕司が乗ってるなんて聞いてはいない



「何故また裕司がいるの?」



そう聞くと成津谷は笑顔で



「まぁ、怒らずに
裕司様も音乃様に会いたいのですよ」



そう言われて静かに目を閉じ眠っている裕司の頬を叩いて



「なんなのよ!
いつもいつも寝て!
家に帰りなさいよ
家に!」



そう言うと成津谷が止めた



「お止めください
裕司様は婚約者としてとても良いお方です
よく知って差し上げてください」



そう言われて私はイライラしたまま家に向かった"