初めて入ったのは音乃が生まれたばかりの時
俺は音乃の兄である音葉に呼ばれて生まれたばかりの音乃を見た
小さくてとても可愛かったのを覚えている
音葉はツンデレだから喜ぶ素振りさえ見せなかったが後から成津谷がとても喜んでいたと教えてくれた
3歳の時に5歳の音葉と一緒に1歳になる音乃の部屋を飾った
成津谷も手伝ってくれて可愛らしい部屋になった
音乃はいつも成津谷に抱っこされて動いていた
歩けるようになってからは俺と手を繋いで歩いたこともある...
けれど、4歳の時に俺は持病で入院した
何度も手術をしては学校にも行けずに1人の時を過ごした
音乃と同い年の拓也は音乃と音葉に会うのをすごく嫌がって俺の病室にしか来なかった
音葉が音乃は病室に会うなと言いに来た時のことを覚えている...
音乃が2歳になる前だった暇で本を読んでいた時だった
「よ、どうだ?体調は?」
いつもの様に世話係の翼梅と入ってきた
「やぁ、まぁいい感じだよ
今日はどうしたの?」
そう聞くと音葉はいつになく真剣な顔で
「大事な話がある...
音乃の事だ」
そう言われて本を閉じて2人を見た

