『ふぁ〜あ…』
眠てぇな…
1番窓側にある自分の席に座って、頬杖つきながら窓の外を眺めた。
朝から不思議なぐらいに綺麗な空。
家を出る時には、まだ黄色がかっていた空も、学校に着いた頃には透き通るような青色に変わっていた。
ガラスの向こうに広がる、爽やかな青。
疎らに浮かぶ白くて薄い雲が、緩やかな風に乗って、ゆっくり流れていく。
衣替えしたての冬服は、まだ着慣れなくて。
いつも通り頬杖つくと、硬いブレザーが肩と腕に引っかかって、少し苦しい。
窓枠の下に、秋風に揺れる紅葉の木の頭が見えた。
まだ夏色のまま。緑色の葉。
あと1週間もすれば紅色に染まり始めるだろう。
僕は秋が好きだ。だって、綺麗な紅葉が見れるから。
…だって、君と同じ名前を持っている、その葉をじっくり観れるから。
もうそろそろ、来るかな…?
時計なんか見なくても、分かるんだ。
眠てぇな…
1番窓側にある自分の席に座って、頬杖つきながら窓の外を眺めた。
朝から不思議なぐらいに綺麗な空。
家を出る時には、まだ黄色がかっていた空も、学校に着いた頃には透き通るような青色に変わっていた。
ガラスの向こうに広がる、爽やかな青。
疎らに浮かぶ白くて薄い雲が、緩やかな風に乗って、ゆっくり流れていく。
衣替えしたての冬服は、まだ着慣れなくて。
いつも通り頬杖つくと、硬いブレザーが肩と腕に引っかかって、少し苦しい。
窓枠の下に、秋風に揺れる紅葉の木の頭が見えた。
まだ夏色のまま。緑色の葉。
あと1週間もすれば紅色に染まり始めるだろう。
僕は秋が好きだ。だって、綺麗な紅葉が見れるから。
…だって、君と同じ名前を持っている、その葉をじっくり観れるから。
もうそろそろ、来るかな…?
時計なんか見なくても、分かるんだ。