「 Hello.I'm RRYO 」

私が幼稚園の時、知らない言葉が聞こえた。

それは今日からの転校生が話した言葉だった。

「リョー君は日本語が少ししか話せません。仲良くしてね。」
先生の言っていることが分からなかった。

どうして話せないんだろう。
私は不思議に思った。
どうしてこの子は日本語が話せなくて、
背が高いの?と。

砂遊びの時一人だった彼に、私は話しかけた。

「リョー君。初めまして。私は 山崎 夢。よろしくね」

・・・

「よろしく」

これが私たちの最初の会話だった。