そんなことを若月とニーナに話したら、めっちゃ大爆笑された。

「くっだらねえー!」

「だいたい賢太くん、普段からテンション低いからだめなんだよ。低血圧なんじゃないの?」

若月から謎の説教を食らうが、意味わかんねーし。


家に帰ってから財布の中身をチェックした。

なんだかんだでGWまであと一週間だ。

……やっぱ2000円もないわ。
こっからプリクラ代も消えるんだろ?


さっきニーナんとこでコーヒー飲むんじゃなかったな。いや、そもそも若月とのプリクラがだめだったんだよ。


「あ、兄ちゃん、プリクラ撮ったの?見せてよ」

中3の妹の藍子が、勝手に部屋に入ってくる。


「お前も成績悪いんだから勉強しろよ」

「じゃあこれ、何枚かちょうだいよ。兄ちゃんの友達ってイケメンだから、あたしの友達がプリクラ欲しがるんだよね」


「……好きなだけ持ってけ」

「イェーイ!今度琢ちゃんとニーナくんとも撮ってきてね」


……勘弁しろよ。これ以上、プリクラで悩まされたくない。

つかれたから、今日はもう寝よう。