ボーイズロード ―second season―

「今日放課後、ニーナのカフェ行ってもいい?生徒会の先輩が行きたがってたから」

「えっ、まじ?あの色っぽい女の人?」


若の所属する生徒会には、3年のすげー色っぽい女の先輩がいる。

1年のときからイイ女だなって思っていたから、是非お近づきになりたいものだ。


「まじ?その女が来るなら、俺もニーナんとこ行くかな」

「賢太くんにはあおちゃんがいるでしょ。しかもその人じゃなくて、会長の方だから」

「あー、それなら今日定休日にするわ」


俺の叔母にあたる人が、光陽高校の近くでカフェを営んでいる。

そこでバイトしている俺は、それをきっかけに最近は料理にも興味をもつようになったんだ。


独身の頃はフランスに修行に出ていたおばさんの腕は確かで、小さなカフェだけど料理は本格的なんだ。