中学の頃から付き合った彼女は何人かいた。それも全部ギャルっぽい感じの子ばっかり。

だけど俺は、その子達を本気で好きになったことはなかった。


この16年間生きてきた中で、俺が本当に好きになった子はたった一人だけだったのだ。

小椋茜(おぐらあかね)とは小学校からずっと同じ学校で、いわゆる幼なじみってやつなんだろう。


俺は茜に長い間片思いをしていた。

小学生の頃からずっとで、だけど気持ちを伝えるどころか、逆に茜からは嫌われてしまっていたんだ。


原因は小さなイタズラの積み重ね。

まだガキだった俺は、茜を好きな気持ちとは裏腹に、あいつの嫌がるようなことばかりしてきたんだ。