若はこういう中身のない話をすることが多いけど、実はそれが結構俺のツボに入る。

だけど男子って基本的にバカだから、会話のほとんどは中身がないのかもしれないけど。


「じゃあ俺は?」

「え、賢太くん?うーん……」


賢太くんのキャラクターは、誰がどう見ても戦士や武闘家なんだろうけど、それを言いたくない若の気持ちはめっちゃわかる。


賢太くん一人においしい思いはさせたくない。


「ねえ、賢太くんパパスじゃね?」

「ナイス、ニーナ!それだ!」

「はあ?なんだよ、パパスって」


「賢太くん、ファイブやってないの?主人公のお父さんじゃん」

「それはわかるけど!」


我ながら結構面白いことを言った。琢ちゃんが涙を流しながら大爆笑している。