「ねえ、アヤハちゃん……」

「ああ……学校ですか?」

私はアヤハちゃんと一緒に、ずっと学校に行かず町をブラブラしていた。

「このお腹のすき具合なら、もうお昼かな……。」

「たしかに、そうですね……」

「私のお弁当、一緒にたべよ?」

「え、いいんですか?」

「うん、今日のお弁当特大で……ほら。」

私は特大弁当箱を出した。
多分二人でも食べきれないだろう。

「うわぁ……!おっきいですねー!」

「でしょ?あ……おはし……」

「お米以外は、手づかみでいいんじゃないですか?」

「た、たしかに、そうだね……。」

「私の家はいつも手づかみですよ。
お姉ちゃん以外。」


…………

……さっきからずっと、ポケットで何かが震えているような。
……スマホかな…………?

ゲームは最近やってないから、ポイント回復通知とかは来ないはず。
スマホを取り出してみよう。

……あ!

「ラインだ!!」

「え……!?レイカさん、それってお姉ちゃんから……!?」

「うん、それしかない……」

「わ、私も見ていいですか……?」

「いいよ……。気分悪くなるかもしれないけど、それでも大丈夫なら……」

「はい、覚悟は決めていますから。」

ラインを起動する。

……あー、やっぱりチヒロちゃんだ……。

「う、うわぁ……お姉ちゃん……」

またまた不気味なメッセージが。

『ずる休み?』

『ずる休み?ウケるwww』

『キモエロオタクーwwww』

『あんたが学校にいないと私ヒマだわww』

『あー、早くあんたいじめたいw』

『いまごろゲームでもしてんの?ww』

『せーんせぇー!キモエロオタクさんがゲームしてます!www』

『www』

『』