チヒロside

もう一時間目終わりかー。

ていうか遅すぎじゃない?レイカ。

遅刻かな。先生は連絡来てないって言ってたし。


暇だなー。レイカのいない休み時間。

今日はどう痛めつけようかまだ考えてないから別に来なくてもいいような気がするけどー。

「おーい、村田。」

「はい?」

先生だ!レイカのことで何か!?

「これ、職員室に持っていって、岡田先生の机に置いておいてくれ。日直だろ?」

「ああ、はぁーい……。」

「頼んだぞー!」


なにこれ……プリントの山……

担任の相村マジうざいー。
だから38歳になっても結婚できないのー。

だっるー。
ま、いっか。
別に部下達にお願いすればいいし。

私はスマホをとりだし、ラインを起動する。

えーと、グループ「部下」。


『誰でもいいから、私の机の上に乗ってるプリント、職員室まではこんでー。
岡センの机に置けばいいからー』

そう打ち、送る。

カンリョー!こうすれば、すぐに……

あ、なんか足音が聞こえてきた。

「チヒロ!」

「チヒロちゃん」

「チヒロ、あたしたち二人が持っていくね!チヒロはあたしたちの恩人だもん!
チヒロからのお願いはなんでも聞くっ♪」

「ミユの言う通り!あたしたち、チヒロちゃんにホントに感謝してるよ!」

「おー、ありがと、ミユヒナ。
ほんっと仲いいねー!」

「「ありがとーっ!」」

ふー。
ミユとヒナタの仲良しぶりにはうんざりするよー。
どんなときでも二人で一緒にいるよねー。
もしかして他に友達いないの?www

友達作るなんて楽勝じゃーん。
なんでレイカは友達できないんだろう?

ま、私みたいにクラスの女子全員、いやレイカ以外が友達、ってのは難しいと思うけど。

友達というより部下だね。
クラスの女子は。
ただ、男子を支配するのはもう少し時間が必要だなー。

男子を支配して、最後に担任の相村まで支配出来たら、クラス全部支配できんじゃない?

それに、さっきのミユは学級代表だし、学年代表でもあるから、男子の学級代表の山崎も支配できたら、学年を支配できるかもよねー。

私達が二年になったら、一年全体をを支配するのは当たり前。


三年になったら、生徒会長になろうかな。
ミユも生徒会長目指してるって言ってるんだけど、私が立候補すればきっとみんなミユより私に投票するから問題ナーシ!

生徒会長になれば、学校を支配できる!


ま、今みたいにレイカ以外のクラスの女子全員を支配するのにも、結構苦労する。

だって、運動も勉強もできなきゃダメじゃん?

小学生の頃から、ひたすら運動して、勉強して、頑張ったよねー。
おかげで運動も勉強も学年トップになった。

それに、心理学も勉強した。
だって、みんなを支配するには、人の心を操らないとダメでしょ?

それに、体育の授業の前日には、何をするか知って、練習した。
運動の成績も学年トップでも、初めてやる運動だったら失敗するかもしれないから。
職員室に忍び込んだなー、夜。今もやってるけど。

担任の相村は何やるか教えてくれないからマジ使えねー。

それから、リコーダーやピアノ、トランペットもバッチリ。

もちろんスタイルにも気をつけてる。
身長は152センチとちっちゃいけど、それを生かして可愛くなったり。
ちょっと幼さを入れると、私が学校を支配しようだなんて考えてることは絶対にバレない。

胸だって、ひたすら大豆とか食べたよ。
ご飯はもちろんバランス良く。大豆ばっかりって訳じゃない。
ちなみにそれは小3から。

今日まで大豆を食べない日はなかった。
おかげでバストは89。90にならないかな。


ウエストは56。

ちなみに体重42キロ!
平均体重とかどーでもいい!


ちなみに料理も得意。
去年のクリスマス会では料理担当にされたー。部下達のお願いで。

ま、料理はキライじゃない。
めんどくさい気もするけど、妹のアヤハは何故か私の手料理大好きなんだよね。

食べてるとき、嬉しそう。
あいつ、普段あんまり笑わないのに、私の手料理食べてるときには笑ってる。

そんなにおいしいのかな?

ま、小1の時猛特訓したし。
留守番中に。

小2のクリスマス会でブッシュ・ド・ノエル作ったし。

あとあと、死んだ人の臓器を焼いたり揚げたりしたものを食べれる勇気が私にはある!

普通の人だったらこんなのできないでしょ?









でも、これだけ完璧だとモテるしー、たまに嫉妬されるし。困るー。
嫌味じゃないぞ?自慢じゃないぞ?


ふー、クラスの男子を支配するにはどうすればいいかなー……

なにか男が食いつくエサがないと難しいかもー。

うーん……

男が食いつくエサ……

男が喜ぶモノ……

うーん……











あ!!!

ひらめいた!



アイツを利用出来るじゃん!



最高の作戦……!さすが私!


あー、アイツ早く来ないかなー?




レ・イ・カ!