「いってきます」

また朝がやってきた。
昨日、明日は土曜日だから休みだと思っていたら、この学校、ていうかこの町は2週間に一回土曜授業があるらしい……


石を蹴りながら歩く。

楽しそうな小学生の声。低学年だろう。
男女仲が良さそうな6人グループ。
その近くを歩く小学生は、高学年女子。
なんか、『マジむかつく!』『うざすぎ!』
とか聞こえてくる。

……女は怖い。



その時、ひとりぼっちで歩く女子小学生の声が聞こえた。この子も高学年くらいの身長。

「うっ……」

「ううっ……」

「学校行きたくない……!!」


それ、私が思ってることと全く同じ……。



「……どうしたの?」

私はなぜかその子に声をかけていた。