既読スルーはナシね

翌朝。
起きたんだけど……
なんだか少し体がだるい…?熱っぽい。

まさか風邪……?

あ……でも……学校休めるかも……


だって、ホントに熱なら、ずる休みにはならないよね……!




私は階段を降り、体温計を取った。

「どうしたの、風邪?」

「ああ……うん……しんどい…………」

実際そこまではしんどくないんだけど、ちょっと大げさに!

「学校行ける……?」

「わかんない……ズビッ、ズビッ……」

私はわざと鼻をすすった。

ちらりと体温計を見てみると……

37,2℃……!?

だめだめ、もっと上がって!!!



私はお母さんから離れ、こっそり体温計を首にこする。

小学校一年生の冬、先生、首が温かいって言ってた。

首に体温計をこすると、摩擦熱が生まれる。

そして、熱上がる。

しかも、首はなにもしなくても温かい。

イコール、高熱!!



くぅ~!私ったらあったまいい!
ずる賢い!


「ピピピピッ。」


あ!終了!何度ー?



……キターーーー!!!ジャスト38℃!!



「お母さん……38℃もあった……」

私は元気のない声を出し、お母さんに近づく。
証拠として体温計を見せる。

「あらあら……今日は学校休みなさい。朝ご飯は、食べれるだけでいいから。」

「うん……」



キタァァアアァアァアァァァァアアァ!!

って私、めっちゃ元気じゃん。
オタク心が戻ってきた?