既読スルーはナシね

「あ……!」

スマホを確認したら、今日もまた、通知バーがラインの通知で埋め尽くされていた。

私はごくりとツバを飲み込み、震える人差し指でラインを起動する。


「や……やだ……な、なにこれ……また……」

内容は昨日と同じようなもの。
そしてその半端ない量も昨日と同じ。

















『ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ』


『ゲロゲロゲロゲロクワックワックワッ♪』


『ゲーロレイカの歌がー、聞こえてくるよーwwwwwwwwww』


『汚い言葉連発してごめんねーwww』


『だってさ、レイカちゃんがゲロと同じくらい汚い存在だから、つい♪wwww』


『ウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるウケるwwwwwwwww』


『レイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモいレイカキモい』


『私あんたがマジで吐くとは思わなかったよwww』


『さっすがキモエロオタクwww』


『これホメ言葉だからねぇ?www』


『w打つのダリーwwwwwww』


『今回も既読スルーしてみ?キモエロオタクwwwwwwwwwwwwwww』









「なにこれ……なにこれぇっ……ううっ、ひっく……」


「うわぁあぁああぁん……………………!」


「もうやだよぉ!チヒロちゃんなんてやだ!うわぁあああぁんっ!」


私は子供みたいに泣き続けた………………………