既読スルーはナシね

「レーイーカーちゃーん!お・ま……」

「た…………………」

便器を見たチヒロちゃんの顔がみるみる青ざめていった。


「きゃあぁぁああぁぁぁぁあーー!?
ゲロが増えてるレイカマジで吐いたの!?
いやぁぁああぁあぁ!」

チヒロちゃんは滑ってしりもちをついた。


「うっ、ひっく……」

私は答えられなかった。


「か、可哀想だから、約束通りここからだしてあげる……。」


チヒロちゃんは腕などを縛っていたロープをほどいてくれた。

「で、でも、あーんまり、近寄らないでよね?ゲロ女?」


「新しいの思い付いたー!レイカちゃんは『キモエロゲロオタク』ー!」

なに………よ……それ………………

「でも、これを毎日言うにはちょっと汚すぎるから、『キモエロオタク』のままにしておいてあげるー。」


「じゃ、かーえろ。うわっ、くさぁーい。」

く、臭い!?

私は思わず自分の腕のニオイを嗅いだ。


「あ、冗談なのに信じちゃってウケるー!」

冗談かよ……!


ムカつく……

チヒロちゃんのクソ野郎……!