「ん………ぅん…」





暴れても 暴れても どんどん力が強くなってきた。





ガチャッ。



「麗美!!!!!」




大広間に来たのは、栄助だった。




「俺の女なんだよ!!!!」




「彼女居るくせに、吉村守る資格あんのか!?」




二人が殴り合ってるのが見えただけ。




怖くて…

震えが止まらなかった。





さっき、田中に殴られた所が ジンジンと痛む。





後の事は、あんまり覚えていない。





「良かったぁ…。麗美!!!!!」




目を開けると、麗美は ベッドの中に居て、目の前には、栄助が居た。





「栄…助…。」




「怖くなかったか?」





「大丈夫だよ!!!!栄助の方が大丈夫なの??」





栄助は あちこちに包帯が巻いてあったり、傷だらけだった。





この様子だと、麗美は 倒れて、運ばれたんだな…。




「俺は、余裕。」




「何が合ったの!?」




「田中と喧嘩した…。麗美に手を出して、許せなかったんだ…。」





「ありがとう…。」




「ほっぺにチューしてくれたら、許す。」





「何それぇ!」




「今まで、ごめんな…。より、戻さないか??」