大空へ向かって



「嘘…。」



麗美は その場に立ちすくんだ。




二人は 麗美に気付いているはず…。




さっき、目が合ったから。



謝ろうと思ったのにね…。



もう 遅かった…。





麗美は 流れてきた涙を、制服の袖で拭いた。





栄助…。


好きだよ…。


まだ、大好きだよ…。



何で、アメリと一緒に居るの??





アメリ以外の人なら、きっぱり諦めれたと思う…。




でも、無理だよ…。