大空へ向かって

受け取った栄助の気持ちも 分かるよ??




でも、麗美も寂しいんだよ??




栄助…。


麗美は どぉしたら良いの??




周りの人が 不幸になってるのに、麗美は 幸せになっても 良いの??





麗美は 栄助の居る方へ、重い足を踏み出す。




「栄助!!!何で受け取ったの??麗美だけじゃ無いの!?バカ!!!」




何でこんな事言ったんだろう…。



こんな事言いたく無かったのに…。



頭の中が ぐちゃぐちゃで 何を言ったら良いのか、分からないよ…。




「じゃあ、俺にどぉしろって言うんだよ!!!!!勇気出して告白してくれた子の気持ちを無駄にしろって言うのかよ!!!!!」




何で…??


麗美、寂しいだけ何だよ??


分かってよ…。




もう、訳分かんないよ…。



「別れよ…。」




栄助の口から 出た言葉四文字は 信じたく無い言葉…。




言葉一つでこんなにも変わるんだね…。





麗美、素直になれなくて、ごめんね…。




麗美は 泣きながら、走った。





ドン!!!



痛っ…。


麗美は誰かにぶつかった…。



「すいません。」




顔を上げて驚いた…。




「小坂君!?」



「麗美…??何で泣いてんの??」




「小坂君には、関係無い…。」



「麗美…。ちょっと来て!!!!!」



小坂君に 腕を引っ張られ、体育館の裏に来た。





「俺、麗美が好きだ…。」