大空へ向かって





麗美は、また部屋に閉じこもった。




ベッドに寝て、おもいっかり枕を叩いた。




部屋にあるものを全部投げて…投げて。




こんな事しても何も変わらないのに。




壊れていく…自分の物。




壊れていく度に涙が出た。



その中で手にとったのは…栄助に貰ったネックレス…



…あの頃に戻りたい。




戻りたい…




汚れも…痛みも…苦しみも知らないあの頃に。